立川志の彦落語会 Road to 真打 師走の回を終えて

いつも立川志の彦を応援いただきありがとうございます!

おかげさまで先日無事に

立川志の彦落語会 Road to 真打 師走の回

を終えることができました。

皆様のおかげで満員御礼大盛況で終えることができました!

演目は

落語家なんだから 志の彦

壺算 志の輔

仲入り

芝浜 志の彦

とうとう新作落語を作って披露することができました!

初めて作って、当日初めてお客様の前で披露した出来立てほやほやのまさに新作!

トリに芝浜をやることは決まっていて

ほかの演目をどうしようかとずっと考えていました。

この三ヶ月連続の公演をやると決めたときに

師匠に言われたのが

「真打になりたかったら別になってもいい。だけどお前の個性はなんなんだ。

お客様のハートに引っかかる、またこの人の話を聞きたいと思ってもらえるものはあるのか?

それがこの三ヶ月を通じて探せればいいし、もしそこで披露できたらなおいい。

新作落語はお客さんに、この人はこんなことを面白いと思うんだと思ってもらえて、

自分のファンになってもらことができるんだ。」

 

神無月の回は古典三席

霜月の回は立ちトークと古典二席

師走の回でもし新作落語を披露できたら

いままでの自分とこれからの自分、

全てを詰め込めこんだこれ以上ない形の公演にできると思い

霜月の回が終わってから新作落語の制作にとりかかりました。

といっても、初めての新作なんで

当日の4日前までは全く形になっておらず、

あきらめようと思ったのですが、

3日前に仲の良い落語家仲間との楽屋での会話がヒントになって、

その夜の2時に台本が完成しました。

 

残りの2日間を新作の稽古にまわすか、

諦めて別の古典落語の稽古にまわすかを迷っていました。

誰にも見せたことがなく、面白いかもウケるかもわからないので、

当日に披露するかどうか迷っていたのですが、

当日の2日前に弟弟子の志の麿と会う機会があったので、

台本読んでもらったら、

「兄さん、これ面白いですよ」

と言ってくれて、(彼は優しいのでお世辞かもしれませんが)

その言葉を信じて当日まで稽古に没頭することにしました。

師匠は自分自身がチャレンジし続けた人ですので、

チャレンジの部分をすごく評価してくれる人です。

たとえ滑ったとしても、チャレンジすることに価値があるはずと自分に言い聞かせ、

師匠に言われたことや、自分が日々感じていることを詰め込んだ、

この会で披露するのにぴったりの自分らしい新作落語が披露できました。

 

作るにあたって、初期のころに色々とアドバイスをいただいた志の春兄さんに感謝申し上げます。

 

そして、師匠がシークレットゲストでご出演くださいました。

いままで何回か自分が主催する会に出演してくださったことはあったのですが、

今回は完全にシークレットでの出演。

私を見るためだけに集まっていただいたお客様に師匠の落語を聞いてもらえてとても嬉しかったです。

 

芝浜は演者の価値観がすごく反映される演目だと思っています。

現在の私自身の価値観をこめた芝浜をこの公演の大トリにお話しさせていただきました。

師匠は私の新作も芝浜も頭から終わりまで楽屋のモニターで聞いてくれました。

師弟は芸で繋がっています。

私の思いや考えていることを聞いてもらえたことが

この公演を通してなによりも嬉しいことでした。

 

この公演を通じて

コロナ禍で疎遠になってしまったお客様や、

コロナ禍を経て新しく応援してくれたお客様、

過去と現在のお客様にお集まりいただけました。

 

高崎からご好意で毎月バスで50名のお客様がわざわざ東京まできてくださいました。

都内や、遠方から毎月200名のお客様が集まってくださいました。

こころよりお礼申し上げます。

この三ヶ月を通じて、自分の芸の幅と深さを格段に広めることができました。

この勢いで2025年もその先も突き進んでいきます!

今後の志の彦にご期待ください!

 

 

今後の考えているスケジュール構想ですが、

 

来年の8月から紀尾井ホールが長期の改修に入ってしまいますので、

夏前あたりにまた紀尾井ホールで公演をしようと考えています。

今回のような真打への挑戦ではなく、もっと気軽に楽しめる会にする予定ですので、

ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです!

 

自分の芸を高めるためのライフワークの落語会も再開いたします。

芸歴が近い真打の方にゲスト出演していただいている

立川志の彦落語会 in TOKYO

今回はゲストに桂宮治さんをお迎えします。

こちらもぜひぜひご来場お待ちしております。

『立川志の彦落語会 in TOKYO』

1月20日(月)19時開演

千本桜ホール (学芸大学駅徒歩1分)

ゲスト 桂宮治

詳細 http://shinohiko.com/live0120-2/

 

公演の翌々日に師匠にお礼をしに会いに行きましたら、

一言

「よくやった」

と言葉をかけてくださいました。

 

ますます頑張ります!

 

志の彦

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